はじめに
スマホ料金は毎月の固定費の中でも大きな割合を占めます。ここ数年、格安SIMやサブブランドが普及したことで「大手キャリアよりも安く、通信品質も安定しているサービス」が増えてきました。
ここでは私も活用している KDDI(au)が提供する「povo」について紹介します。
本記事ではキャリア・サブブランド・格安SIMの違いを整理しつつ、povoの料金プランと他社との比較を通じて、その魅力を詳しく解説します。
キャリア・サブブランド・格安SIMの違い
まずはスマホサービスの区分を整理しておきましょう。
キャリアブランド(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)
自社回線を保有し、通信品質が良いとされ、通信エリアも広く使い勝手がよいのが特徴です。
唯一楽天モバイルが、データ使い放題で低価格の料金帯を提供していますが、
料金は基本高めとなっています。
キャリアブランド:格安プラン(povo,ahamo,LINEMOなど)
キャリアブランドと同じ自社回線を使用しながらも、オンライン限定での取り扱いにしたり、キャリアメールの提供をなしにしたりするなどで料金を格安で提供しているプランです。
サブブランド(UQ mobile、ワイモバイル、など)
キャリアブランドが提供する低価格ブランド。それぞれのキャリアブランドの回線を借りて使用するため、キャリアブランドやその格安プランと比較すると回線はややつながりづらいことがあります。一方実店舗が存在することが多く、サポートも一部受けられます。
格安SIM(IIJmio、mineo、OCNなど)
キャリア回線を借りて提供するサービス。料金は安いが、大手キャリアの回線を借りて提供しているため混雑時や時間帯によって通信速度が落ちることがあります。
povoとは? 基本概要
povoは auのオンライン専用プラン として提供されているサービスです。
先ほどの分類でいうと「キャリアブランド:格安プラン」に分類されます
povoの特徴としては以下があげられます。
- 基本料金は「0円」からスタート
- 必要に応じてデータや通話を「トッピング」する仕組み
- 契約からサポートまでオンライン完結
月額料金ではなく、「トッピング」を購入して使用する仕組みになっており、通信料の多さや使用時期に応じて料金をコントロールすることができます。
また、基本料金が0円のため、サブ回線としての利用やスポット利用にも向いています。
※トッピングの購入が長期間確認できない場合は、退会登録が入ることがあるので注意が必要です。
直近に購入されたトッピングの中で、最も遅い有効期限日の翌日から180日間以上、有料トッピングのご購入がない場合、
事前に通知のうえ、順次利用停止いたします。(引用:povo2.0 FAQ)
povoの料金プランの特徴
povoのトッピングプランはここ最近でかなりの種類が用意されています。
ここでは一部内容を紹介します。
定番トッピング
データ容量 | 有効期間 | 価格(税込) |
---|---|---|
3 GB | 30日間 | 990 円 |
20 GB | 30日間 | 2,700 円 |
30 GB | 30日間 | 2,980 円 |
約1か月の有効期限で使用できるトッピングプランです。
3GBなど少ないギガ数は格安SIMなどではよく見る料金ですが、メインキャリアの回線を使用できる中で低価格で利用できるのはメリットでしょう。
まとめ買いトッピング
データ容量 | 有効期間 | 価格(税込) | 1か月あたり |
---|---|---|---|
360 GB | 365日間 | 26,400 円 | 30 GB 2,200円 |
300 GB | 365日間 | 24,800 円 | 25 GB 2,067円 |
120 GB | 365日間 | 21,600 円 | 10 GB 1,800円 |
150 GB | 180日間 | 12,980 円 | 25 GB 2,164円 |
60 GB | 90日間 | 6,490円 | 20 GB 2,164円 |
365日や180日などまとめ買いのトッピングもあります。
無制限ほどは使用しないが通常利用で使用する人とっては、大容量でお得に使用できるプランが多いです。
データ使い放題
データ容量 | 有効期間 | 価格(税込) |
---|---|---|
無制限 | 7日間×12回 | 9,834 円 |
無制限 | 24時間 | 330 円 |
無制限 | 6時間 | 240 円 |
データ使い放題のプランもあります。7日間×12回のプランでは1か月あたり3,278円で使用できます。
データ無制限のプランとしては、通信品質込みで考えると低価格の水準と言えるでしょう。
また、6時間などと短時間低価格でデータ無制限で使用できるプランもあり、うまく活用すれば節約になることもあります。
その他プラン
povoではそのほか、様々なプラン追加で販売されることがあります。
動画配信サービスとコラボしたプランや、コンビニとのコラボ、
またギガ数の増量などが行われる場合もあるので、最新の情報をチェックしておくとお得なプランに出会えるかもしれません。
povoの注意点・デメリット
povoの使用については注意点もあります。主な注意点は以下の通りです。
- 店舗サポートがなく、オンライン手続きが必須
- キャリアメール(@ezweb.ne.jpなど)は使えない
- 通話料金は別途発生する(通話料金用のトッピングサービスもあり)
povoはオンライン専用のプランのため、店舗でのサポートは受けられません。
手続きはオンラインで完結させる必要があり、SIMカードの切り替えなども自身で行う必要があります。(説明などはweb上に記載があるので、それ通りに実施すれば問題ないですが、躓いてしまった場合はFAQやチャットボットで確認することになります)
また、キャリアメールの使用はできません。メールアドレスが必要な場合はGmailやヤフーメールなどのフリーメールを使用する必要があります。
通話料金についても発生都度請求があります。
LINE通話の普及により、通話料金のかかる電話をする回数が少なくなってはいますが、
よく通話を使用する方はpovoのプラン内に通話料金用のトッピングプランもあるため、そちらの購入を検討するとよいです。
povoはこんな人におすすめ
povoはこんな人におすすめです
- データ無制限までは不要だが、毎月20GB前後を使うので料金を抑えたい人
- 格安SIMは不安だがキャリアは高すぎると感じている人
- サブ回線として持っておきたい人
- イベントや旅行など 一時的に大容量を使いたい人
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャリア・サブブランド・格安SIMの違いを踏まえると、povoは コストと品質のバランスが非常に良い選択肢 です。自分に合ったトッピングを見つけて携帯料金のコスパをよくしたいですね。